表見代理(民法110条)の押さえどころ


問1.「とが夫婦であり契約に関して何ら取り決めのない場合には,不動産売買はAB夫婦の日常の家事に関する法律行為の範囲内にないとが考えていた場合も,本件売買契約は有効である。」

ポイント
判例では,日常家事については,夫婦相互間の代理権があるとしています。(最高裁・昭和44.12.18)また,夫婦の一方が日常家事の範囲を超える法律行為をした場合については,相手方において,その法律行為が日常家事に関する法律行為の範囲内にあると信じたことについて正当の理由があるときには,民法110条の表見代理(権限踰越)の規定が類推適用され,その契約は有効になります。(最高裁・昭和 44.12.18)

しかし,本肢では,Cは「この不動産売買はAB夫婦の日常の家事に関する法律行為の範囲内にない」と考えているので,上記の判例の表見代理の類推適用は該当せず,本件売買契約は有効にはなりません。

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